科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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建て前と本音-二重構造社会
建て前と本音-二重構造社会


 またしても表示と内実の異なる虚偽の実態が次々に暴露された。数年前に食料品の偽装(内容と産地)、高級料亭のメニューの虚偽表示などがニュースになったが、その体質は変わらなかったようである。この種のスキャンダルが毎日のように報じられている。

 今度の阪急阪神ホテルのレストランでの食材表示の虚偽に始まる一連の高級レストランの偽装はと止まるところがなさそうである。阪急阪神レストランの偽装が報道されたとき、この種の虚偽は他のホテルやレストランでも似たようになされているだろうと想像していた。このような状況はこの業界では以前から当然のようになっていたと想像できる。

 日常の食料品の産地偽装や偽物の混入は当たり前のようで、本物を探すのが難しいらしい。食べ物に限らず、(アルコール)飲料、衣類など、多方面で表示と異なる物が出回っているそうだ。
 表の「建て前」と裏の「本音」の違うことは、銀行の融資にもあった。銀行と暴力組織との腐れ縁はバブル景気の頃の「地上げ屋」との関係から続いているらしい。近年はサラリーマン金融への融資で間接的に繋がっている。
 少し前は、教育界の隠蔽体質(いじめ隠し)、スポーツ界の暴力体質などが明るみにでた。暴力禁止の原則は建て前だけであった。労働者の派遣の偽装もひどいらしい。

 近年、このようなスキャンダルのニュースが絶え間なく増加の一方である。そのたびに、責任者が出てきて、初めのうちは言い逃れ的言辞を弄して認めないが、次にでてくるときは頭を下げて謝るというのがいつものパターンである。責任者が2,3人揃って頭を下げるあの形式は止めてほしい。あの形式は儀式化していて、本気で反省しているとは思えないので見苦しい。

 最近、日本の社会はあらゆる分野で、表の「建て前」では取り繕っているが、内実は裏の別社会が営まれているように思えてならない。この社会の仕組みは建て前と本音の異なる二重構造になっている。社会の仕組みが複雑になると、虚偽の操作がし易く入り込む機会も増えるので、この傾向はますます増大するだろう。振り込め詐欺が絶えないのも、複雑な社会組織をうまく悪用できるからであろう。この状況は日本だけでなく、程度の差はあれ世界的に進行しているように思える。政治・経済に関する外交の駆け引きは昔から、本音と建て前を使い分けてきたが、それが、社会のすべての面に浸透してきた。取り締まる制度があっても、きちんと運用されてないからである。

 今や、人間社会も自然も異変続きである。自然の変調も人類のなせる結果であろう。
このままでは人類は破滅する。


追加補足:
国政選挙の1票の格差に対する最高裁判決も「違憲状態」に止まり、「違憲」、「選挙無効」というの高裁判決
は生かされなかった。行政の立場を思んばかって選挙無効を明確にしないのだろう。司法と立法・行政の3権独立も建て前だけで、ここにも本音と建て前の二重構造が見られる。

 このような風土に、国民の知る権利や、秘密指定範囲と情報公開を曖昧にした「特別秘密保護法」が成立すれば、「秘密」を盾に裏では何がなされるか分からない。このような危険な法律は廃案にすべきである。国会での審議でも、政府の答弁はどこまでが本音か分からない。

 
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