科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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科学と生涯教育
 若い頃、学校で学ぶ自然科学は難しくて分からないといって、理科嫌いになる人が多い。最近特に、若者の理科離れが進んでいます。
 小・中学生の頃は、経験も浅く、ものを考える習慣が余りないので、科学のような論理的な考え方に着いていけないのでしょう。天体や植物のような自然現象を観察するうちは楽しいけれど、だんだん抽象的な理論になると分からなくなり、いわゆる「落ちこぼれに」なってしまう。子供の知識や精神年齢に較べて、理科は高い知識を教えているのかも知れません。それでも、「習うより慣れろ」と言うこともあり、辛抱して勉強すれば面白みも湧いてくるのですが、辛抱できずに逃げ出してしまう生徒が多いのです。

 積み上げ式の知識と思考訓練が必要な理数科は、一旦落ちこぼれると、ますますひどくなるので、高校ではもう手遅れになってしまいます。これが理科離れの大きな原因の一つでしょう。

 しかし、大人になると、経験も豊かになり、それとともに思考力や判断力が強くなるので、若いとき分からなかったことが、割合簡単に理解できることが多くあります。学校では理科嫌いであった人でも、成人してから自然科学の解説を聞くとよく理解できて、自然について興味を持ち、さらに聞きたくなることがあります。私はこのような人を多く知っています。
 最近、老人対象に自然科学について話を頼まれることがあります。なかでも、宇宙に関する話には大変興味を示すお年寄りが多いです。定年退職後は、それまで仕事にかまけて考える暇もなかったけれど、自分の人生を振り返えるときに、ふと、自然とは何か、その自然のなかで、人間はいかなる存在かといったことを考えるようになるのでしょう。私の話のときも、みな大変興味を持ってくれ、熱心に質問をされました。
 これだけ科学・技術の進んだ社会では、自然科学に無知ではいられないでしょう。「読み、書き、計算」と同じように、自然科学の素養が必要ではないでしょうか。自然科学を通して無限に時間・空間を拡げ、想像によってロマンを追うことができます。だから、生涯教育の一環として、是非とも自然科学をもっと採り入れるべきだと思います。
 熟年大学とかカルチャーセンターなどいろいろありますが、自然科学に関する講座はほとんどありません。これは大変残念なことだと思います。 
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