科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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「テロの世紀」とならないように
「テロの世紀」にならないように 
 
 11月のパリにおける同時多発テロは再び世界を震撼させ、改めてテロの恐ろしさを痛感させた。フランス大統領オランドは戦争状態だといって非常事態宣言をした。2001年9・11のアメリカ同時多発テロ事件の時もブッシュ大統領はテロとの戦争を宣言して、ついに無謀にもイランに侵攻した。だがフセイン政権を倒した後、イラン各地でテロが多発して、やがて世界中にテロが拡がっていった。それが中近東を紛争の坩堝に巻き込む引き金となった。ブッシュはテロを世界に撒き散らした。武力によってテロは根絶できないことを思い知らされたわけである。 

 今度はフランス、アメリカ、ロシアなど多数の国がISの拠点を激しく空爆しているが、ISを撲滅することはできそうにない。誤爆による市民の犠牲も多発して、批判の声も大きくなっている。そればかりでなく、かえってテロ計画は密かにヨーロッパ、アフリカに浸透しているようだ。いずれ日本も標的にされるだろう。

 関係のない市民や観光旅行者を巻き込む無差別テロの非道は許せないことはいうまでもない。戦争で殺すか殺されるかの異常事態ではないのに、一方的に手当たり次第に無差別に人を殺せるのは、通常の神経や精神状態ではできないと思う。彼らをここまで追い込んだ原因も究明されるべきである。ISを中心とするイスラム過激派は、無差別テロで世界を混乱と恐怖に追い込むのが目的なのであろう。武力で一時的にテロを抑えることはできるかも知れないが、根絶はできない、反動でかえって拡がるというのがこれまでの結果である。
 
 単に宗教的理由でイスラム過激派組織ができたのではない。戦後だけ見ても、植民地解放運動、ソ連のアフガン支配、アメリカの中近東政策の失敗などが、テロの温床を作り育てたといえるであろう。政治ばかりでなく、経済的にも格差の増大と貧困層を放置してきたことも大きな原因といわれている。近年は人心の荒廃によr精神世界の無政府状態は、程度の差はあれ世界的な現象である。複雑化された現代の社会状態では、テロ蔓延の原因は単純ではないが、総合的な判断に基づくテロ対策を立てねば根絶できないだけでなく長期化するであろう。 

 20世紀には、原水爆戦争をかろうじて回避したし、世界大戦もなかった。また、環境破壊の防止にも取り組むようになった。人類はそれだけの理性をもっている。21世紀は初頭から、テロで始まり、国家間紛争、民族紛争、宗教対立紛争など絶え間がなく,拡がるばかりである。戦争や紛争は最大の環境破壊の要因でもある。

 このままではテロは世界中に蔓延し、安心して暮らせない恐怖時代が来る。21世紀は「テロの世紀」という不名誉な名を残すであろう。人類は知恵と理性をもって、総力でこの問題解決に取り組まなければならない


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