科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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やはりAlphaGOが李セドルに楽勝
やはりAlphaGOが李セドルに楽勝

 囲碁ソフトAlphaGOと李セドルとの世紀の対決は、対戦前の李セドル本人の勝利宣言や大方の予想に反して、AlphaGOの楽勝となった。
 私は前回のブログで、AlphaGOの勝利を予想した。そのときの秘かな予想は、第1局は李の勝ちで、その後はAlphaGOの連勝だった。だが3対2の可能性もあると思っていた。 蓋を開けてみたら、予想以上にAlphaGOが強く、李も兜を脱いだが、せめて1勝して欲しい。
 
 今後、社会の関心はこれまで以上にAIへ集中し、AIの進歩は急速に加速するだろう。深層学習(ディープラーニング)の技術は社会のあらゆる分野に浸透し、人間疎外はもっとひどくなるから、社会の姿(社会制度)は変わらざるを得ないだろう。 
 
 だが、現段階の深層学習は、結果(目的)の分かっている事柄についてのみ可能であるから、適用範囲が狭く、汎用性はない。経験的情報を蓄積し、結果から帰納的に学習する方法には限界がある。人間の本当の優れたところは、起こりうることを想定して自ら問題を見出し解決する能力である。それのできるAIは演繹的な理論体系を備えてこそ可能である。特定の分野で人間に勝ったからといって、総合的な能力では人間を超えたとはいえない。

 それにしても、この先いろいろな分野の帰納的学習法を用いた深層学習ソフトを次々に結合していったら、その中から異質の学習法や知能が発見されるかも知れない。AlphaGOが人間の発想にない(考え及ばなかった)新手を打って勝ったように、人間には盲点がある。人間の思考法にない論理が深層学習(ディープラーニング)の組み合わせから生まれるかも知れない。それは「量による質の転化」の弁証法である。多体系には単体にはない高度の質が創発する。
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