科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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ノーベル平和賞
今年のノーベル平和賞 


 今年のノーベル平和賞はIPCC(気候変動に関する政府間パネル)とゴア氏に贈られた。平和賞としては久々のヒットであると思う。これまでの平和賞選考は首を傾げる場合が多かった。

 地球環境の異変は、最早猶予できないところまで来ているだろう。少し遅すぎた感はあるが、この危機感を地球上の多くの人たちに強く認識させるためには今度のノーベル賞の選考はよかった。
 IPCCは、第4次報告で今世紀の地球温暖化は人為によることを遂にはっきりと表明した。この報告は環境問題と取り組んでいる団体や個人たちを励まし、運動に自信を与えてくれた。

 元アメリカ副大統領ゴア氏は昔から環境問題に取り組み、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を世に出してくれたし、京都議定書の作成にも関与した。映画「不都合な真実」は大変注目を浴びてその影響は大変大きい。
 
 それにしても思うことは、7年前のアメリカ大統領選で、ほんの僅かな差でゴア氏がブッシュ氏に破れたことである。もしこれが逆であったら、アメリカの環境保全政策は随分違っていただろうし、イラク戦争もなかったかも知れない。そうなら、その他諸々の世界情勢はこれほど悪くはならなかったろうにと、ゴア氏の落選を残念に思う。フロリダ州のわずか2~300票の差が、地球上にこれほど大きな違いをもたらしたとは恐ろしいことである。以前指摘したように、これは将に、政治におけるカオス現象である(このブログ06年11月「政治におけるカオス」参照)。 

 いずれにせよ、30年までにCO2を50%削減などと悠長なことを言っている時ではない。環境悪化の結果が次の悪化を生むという、自己増殖的なドミノ現象でカタストロフィックな破滅が起こりかねない状態のように思う。そうなってからでは、環境破壊の慣性は巨大なので、停めることはほぼ不可能であろう。 

 


  
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