科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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科学は自然の謎解き

自然科学は自然の謎解き

自然科学は技術と結びついて、役に立つ知識と思っている人が多い。日本では特にその傾向が強く、「科学=技術」と誤解されていて、両者を一つにした「科学技術」と言う言葉が生まれました。確かに、現代の科学・技術時代では、科学と技術の結合は強く、両者の関係は密接ですから、そう見えるかも知れません。しかし、科学と技術は、本来の目的が違うから、生まれも育ちも別物です。古代には科学と技術は混然一体となっていた時期がありましたが、次第に別の目的と方法をもって、別々の道を歩んで分離発展してきました。

 自然科学は、人間が自然の仕組みを解明し、その論理を認識することを目的として生まれました。つまり、自然科学は、自然の仕組みについて、一種の「謎解き」でもあります。 自然現象は色々なものが絡んでいて一見複雑に見えますが、その複雑雑多な現象の裏に単純な規則(法則)が隠れています。その規則性(法則)を見付けだす面白さ、いわば「隠し絵」の中に潜む謎を浮かび上がらせるような面白さが自然科学にはあります。

 科学の法則はその隠し玉に当たりますが、その発見には、日常的感覚や常識を裏切る意外性があります。だから、その発見に感激します。日常経験に基づく理解とは逆の解釈を示す自然の仕組みや法則の説明を聞いて、驚いたり、あるいは感動したりしたことがあるでしょう。たとえば、日常感覚では、天空の太陽や星が動き、地球が静止しているように見えますが、実は逆で、太陽の周りを地球が回っていると、子供の頃聞かされて、驚くと同時に不安を感じたでしょう。また、物の重さや材料・形が異なっても、真空中ではすべての物が(鉄球も羽毛も)同じ加速度で落下するという「ガリレオの落下法則」も、最初は信じられなかったでしょう。


 人間ほど好奇心や知識欲の強い動物はいません。古代から、人類は自然の仕組みを次々にこのように解き明かしてきました。人は誰でも、程度の違いはあっても好奇心を持っています。だから、論理的推論が嫌いな人は、実は案外少ないと思います。その証拠に、科学は好きでない人でも、推理小説やSF小説の好きな人、ゲームやパズル解きの好きな人は多いでしょう。自然科学は自然の仕組みについての「謎解き」であり、「隠し絵探し」に似たところがあるから、推理小説の犯人探しの面白さがあり、発見の喜びも味わえます。 そこで、科学に興味を持って貰うために、科学的発見の道筋を、推理小説やパズル解きのように組み立てて説明したらどうだろう、と考えています。そうすれば、自然科学に興味と関心を持つ人が増えるでしょうし、ひいては科学教育に役立つと思います。
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