科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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いつまで保つか地球環境
いつまで保つか地球環境


日本科学者会議大阪支部主催の総合科学シンポジウム「浪費の構造と浪費の文化」に参加し、多くの有益な報告と議論を聞いた。地球環境問題を総合的に考える企画であったので、大変勉強になった。

 特に、「エコロジカル・フットプリント」の考え方は、人類が足跡を残し地球環境を変える程度を定量的に表す「グロウバル・フットプリント」の概念は有益な指標となることがわかった。この概念の定義はまだ不完全ではあるが、改善をしつつ研究を重ねているそうだ。その指標にやって世界の各地域を分類すると、北と南では歴然としたちがいが見える。日本は言うまでもなく肥大化した地域である。
 この他「Food mileage &Water mileage」(食品・水が消費者に届くまでの距離と重さの積。これで輸入食品に頼るらず地産地消費の必要性を説く)、 「輸入食品の実体と食品の安全性」など改めて問題の深刻さを感じた。

 このような話を読んだり聞いたりするたびに思うことは、人類の地球環境破壊のすさまじさとそのスピードである。
 地球温暖化防止のためのCO2削減計画についても、アメリカのブッシュ大統領は2025年までにCO2排出量の増加を止める、日本の福田首相は2050年までに50%または80%削減するといっている。中国、インドなども積極的削減に応じようとしない。

 後20年や40年後にこのような削減をするという暢気なことをいって間に合うのだろうかと思い、憤りを感ずる。特に、ブッシュ計画を聞いたときは唖然としそして腹が立った。今後12年間CO2の排出量は減らさずむしろ増え続ける(増加率は減らすが)というのだ。

 地球環境異変は相乗効果で異変が異変を生み、雪だるま式に増大することは明らかで、すでに多くに科学者によって警告されている。しかも、現在はすでにそのような現象がいろいろ起こっていることが報告されている。地球環境異変はある閾値を超えると復元不可能になる。たとえ、復元可能としても、そのためには閾値を超える前の何10倍もの努力がいるだろう。そうなってはもう遅い。

 いつその閾値を超すかはまだはっきりしていないが、あまり猶予はないように思えてならない。相乗効果で加速されたらあっという間にカタストロフィックな異変が起こりかねない。その場合は必ず弱者が最大の被害者になることは、最近のミヤンマーや中国の災害を見れば明らかである。

 難しい課題ではあるが、IPCCはできるだけ早期に、この閾値をいつ超えるかを予測してほしい。
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