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オール電化の疑問
オール電化の疑問

 最近、電力会社の呼び掛けでオール電化の推進の宣伝活動が盛んである。電話による勧誘、家電売店の売り込みが頻繁にくる。

 オール電化の宣伝文句: 
 (1)電気はCO2排出量が少なく、地球環境の保全によい。(ガスはCO2を多く排出するといいた  いのだろう。)
 (2)ガス代に比べて、電気代の方が安く経済的である。
 (3)火災の危険性が少なく安全である。
  そして、「今はすでにオール電化の時代です」と。

  なるほど一見もっともらしい。しかし、これら宣伝文句には見過ごされやすい疑問点がある。

 (a)電気はCO2排出が本当に少ないだろうか。水力、原子力発電は一旦発電所を造ればCO2を ほとんど排出しないが、火力発電のCO2排出量は非常に多い。事実、電力会社は日本のCO2排 出企業のトップグループの中にある。
  また、電力輸送によるエネルギーの損失率は非常に高い。発電所から一般家庭までの電力輸送 で半分以上の電力は失われる。この事実を無視してエコ経済とか環境に優しいというのはおかし  い。
 (b)家庭で使用する場合、ガスは鍋や焼き物を直接暖める以外に、周囲に逃げて空気を暖めてい るので無駄がある。その点では、電気は損失は少ない。特に磁気鍋などは非常に効率よく電力を 活用できる。
  確かに今のところ、光熱費は使い方によってはガスよりも電気の方が安いようである。(この先原 油高で電気代が上がるとどうなるかわからないが。)
 (c)安全性について、火災の危険性はガスよりも低いであろう。
 
 以上が、オール電化推進の宣伝にたいする私の疑問とコメントであるが、それ以外のことで、もう一つ大事なことが抜けていると思う。

 それは、停電になったときの対策である。停電になったときの不便さはみな経験済みで知っているはずだ。停電対策として各家庭に充電設備がいるから、別の設備費がかかる。短期停電ならそれで間に合うが、大事故で長期停電になったらどうするのか。 

 光熱費にかかわらず、何事も安全装置が必要であるが、一つの方法に頼ると代替物がないのでお手上げになる。ものの考え方も単細胞的発想では判断が偏り、世論なども一色に塗られると危険である。何事にもバランスが必要だろう。
 
 私は電力会社の営業妨害をするつもりは毛頭ないが、このように考えると、「オール・・」という考えには賛成できない。 
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