科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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まず政権交代を望む-総選挙で与野党逆転を
まず政権交代を望む-総選挙で与野党逆転を            

 やっと衆議院解散、総選挙が間近になった。前回の選挙では、小泉劇場に載せられ「郵政選挙」で自民党を圧勝させた。自民・公明の連立政権は2/3を越えるの圧倒的多数を有しながら、阿部、福田政権は一年も維持できなかった。参議院は野党が多数を占め、民主党を中心とする野党に押し切られて、政府の方針が思うように運ばず四苦八苦していた。 衆議院と参議院の多数党が与野党逆転の「ねじれ国会」ではあったが、最近の自民党には政権維持の力がない末期的状態に陥ったことを示しているように思える。公明党にも見放されつつある。もはや誰が首相になっても同じだろう。政権盥回しをやめて、一刻も早く国民の意思を問う総選挙で出直すべきである。

 日本の政治がこうなった理由は、自民党が長年政権につき、多数の力で行政・立法のすべてを思うように国を動かせたからである。政・官・財が一体となって、何でも彼らのやりたいようにできた。与党自民党は、地方からの「陳情」に紐付き予算をばら捲き、その見返りに支持票を稼ぐことで国会の多数を維持してきた。だから二世、三世の世襲議員が増え、地位を守るために利権と予算に関して中央と地元を結ぶパイプ役が政治家の仕事と錯覚するようになった。それゆえ、国全体の政策や外交方針の研究は疎かになり、まともな内政・外交は行えなくなった。アメリカの後について行くだけで、戦後の日本には外交は無いといわれてきた。これでは立派な政治家は育つはずはない。自民党には首相に相応しい人材がいないのはこのような政治風土が長く続いたからであると思う。

 政府はこれまで、都合の悪いことは包み隠し、肝心なことは国民には知らせなかった。「ねじれ国会」になってから、道路、年金問題をはじめ隠されていた積年の膿が次々に暴露された。この事実によって、これまで目隠しされていた国民の目が開かれ、長年の一党支配の弊害を多くの人たちが気づいた。それ以外にも、税金の無駄遣い、利権・腐敗などまだまだ隠されている重大な事が、特に外交上の問題では多くあるはずである。それらがすべて明らかにされれば、国民はいかに騙されてきたかを知るであろう。

 外交問題で以前この教育改革通信にも書いたことがあるが、原水爆搭載のアメリカ軍艦が日本に何度も寄港しているにもかかわらず、政府はそれを否定してきた。原子力3原則に違反するからである。また、沖縄返還のさいにアメリカが負担すべき返還費用を日本が肩代わりした密約も、その存在を否定し続けてきた。これ以外にも隠された外交上の密約のことは報道されている。これらのことは公開されたアメリカ政府の外交文書や確かな関係者の証言を突きつけられても、政府は頑として認めようとしない。政府の国会でのこの種の嘘は最大の偽証罪であり、民間人の罪よりはるかに重いはずであるが、平気でまかり通っている不思議な国である。しかもそれは国民を愚弄し侮辱するものであるのに、国民もマスコミも真剣に怒りの声をあげない。

 主権は国民にあるのだから、時期が来たらすべての情報を公開すべきであるにもかかわらず、このような状況が戦後の自民党政権ではずっと続いてきた。自民党は、主権は自民党にあると奢っているとしか思えない。それを許してきたのは、何をしても常に選挙で多数を自民党に与えたからである。疑獄、汚職、官僚との癒着、スキャンダル、閣僚の暴言など、何度も繰り返されたが、与野党は逆転しなかった。政府の世論操作も巧妙であるが、それを咎めなかった罪のかなりの部分は選挙民にもある。 

長年の自民党の50年体制が崩れかけたころ、さすがに国民もこの状況にうんざりしていた。ちょうどその時期に、小泉氏が「自民党をぶっこわす」、「構造改革を」と打って出たので、拍手喝采で歓迎した。しかし、この熱狂振りは異常で危険だと思っていた。事実、構造改革による歪み、そしてその痛みは国民の弱者に多くかぶせられ、格差は極端に拡大した。その歪みを背負って跡を継がされた阿部、福田両氏は貧乏くじを引いたわけである。

 今度の自民党総裁選挙で、誰が総裁になっても現状では政権を支えられないだろう。それよりも総選挙で、政権を交代させて政策転換をすると同時に、積年の膿を全部白日の下に晒すようにすることが今は求められている。

民主党政権となってもそんなに期待はできないだろうが、とにかく政権政党が変る事が肝要である。すべての情報を公開させ、主権を国民の手に取り返さねばならない自民党政権が続いたら、それは絶対できない。国民に主権を取り戻すための第一歩は、失政や悪いことをすれば、政権を失うような国にすることである。そうでなければ民主主義国家とは言えない。これまでは自民党の独裁国家であった。それを支えてきたのは官僚組織である。政治家・官僚の癒着・腐敗は行き着くとろろまできた。

 政権交代がまともに機能すれば、野党が政権を取ったときいい加減な事はできないし、国民の方を向いた政治をせざるをえない。とにかく、今度の選挙では野党が多数を取ることを望む。だが、自民党と民主党にばかり目が奪われ、他の少数野党の存在意義も忘れてはならないと思う。2大政党の陰に埋没しそうになっているが、少数野党の声にも耳を傾けるべきものが多々ある。自民・民主の2大政党は政策的に近いから、別の意見・主張をもつ政党ももっと増えて欲しい。

それにしても、このところマスコミは自民党総裁選挙に占領されてしまった。小泉劇場「郵政選挙」のときのマスコミ利用にまた載せられている。その危険性を指摘し、マスコミ批判の声がでている。公共の電波を一政党に捧げるのは許されない。
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