科学・技術と自然環境について、教育を考える。
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日本人にノーベル賞ラッシュ
日本人にノーベル賞ラッシュ  


 7日夜嬉しい大ニュースが飛び込んできた。素粒子理論でノーベル賞受賞は湯川・朝永先生以来、久々である。実験では6年前に小柴さんが受賞した。
 南部さんも、小林・益川さんもこれまで何度も有力候補に挙がっていながら、引き延ばされてきたから、もう駄目かと思っていた。 最近ノーベル賞は実用的な研究にウエイトが向けられているので、基礎研究は遠のいたと思っていたから。

 南部さんは、当然もっと早く受賞すべき業績なのに! 87歳という高齢まで生きていたから受賞できてよかった。 小林・益川さんも実験で実証されたとき、もう直ぐかと言われたのに引き延ばされた。

いずれにしても、今年物理部門で日本人が独占したことは喜ばしい。
 
 南部さんは昔大阪市大の教授だったので、私のところに読売新聞から電話取材があり、人柄や業績内容について聞かれた。私が大阪市大に着任したときは、南部さんは既にシカゴ大学教授になっていたので、一緒に指導を受けたり一緒に研究したことはない。
 南部さんが時々帰国されたとき、話をしたり物理の議論をした程度なので、市大当時の話は、間接的な伝聞しか知らない。 それでも役に立ったか、翌朝また電話でいろいろ聞かれた。

 小林・益川さんとも昔は京大の基礎物理研究所の研究会で度々議論したり、お茶を飲みながら雑談した。

 素粒子理論で日本人3人が独占したことは素晴らしい。これでやっと湯川・朝永以来伝統の日本の理論物理の成果が世界に認められた。

 私が学生の頃、また卒業してしばらくは、日本はまだ貧乏で、研究費が無く実験物理屋さんは本当に苦労していた。その後加速器も作られ、最近は実験分野でも素晴らしい業績を上げられるようになった。

 小柴さんの実験物理と湯川先生以来、今度の受賞で、理論と実験の両方とも揃って高レベルであることの証ができた。今後も何人かの受賞候補がいる。
 昨夜8日にまた化学賞を下村氏が受賞したとのニュース。驚きと同時に本当に喜ばしいことだ。

  日本における最近の大学・研究所は、基礎研究が非常に軽視され、危機にさらされている。科学も文化の一部であが、特に基礎科学はそうである。物質文化はどんどん進むが、精神文化軽視の風潮は強まるばかりだ。政府の科学・技術政策はその傾向が強い。

 もう一つ言いたいことは、マスコミの騒ぎ方である。日本のマスコミはノーベル賞となると異常に大騒ぎをする。しかし、ノーベル賞に匹敵するような国際賞はいろいろあるし、それに値する研究成果もある。だがそれらの賞を受賞してもほとんど取りあげないか、小さく書くだけである。
 毎日の紙面をスポーツで賑わっているのも不満である。物理・化学や数学などの分野で、高校生のオリンピックがあるが、物理オリンピックでは金・銀メダルを何人も取っているのに、ほとんど無視されている。
 ノーベル賞以外の国際賞や理科オリンピックなども、常々大きく取りあげて若者が科学に目を向け、やる気を起こさせるような報道姿勢を取って欲しい。
 
 また、科学や文化について啓蒙的な記事にもっともっと紙面を裂いて欲しい。
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