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65回目の原爆記念日に思う
65回目の原爆記念日に思う

8月6日、またあの忌まわしい熱い夏がきた。今年で65回目である。広島・長崎の原爆で人類は心身ともに深い火傷を負い、地球は傷ついた。その火傷と傷痕は永遠に残るであろう。

 オバマ大統領のプラハ演説によって、核廃絶運動は力を増しつつある。今年の広島の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に国連事務局長や、米英仏の大使が初めて出席した。そして、これまでにない最大規模の記念式典となった。

オバマ講演には、純粋に核廃絶と平和を希求するものとは言えず、政治的・経済的打算が背後にあるという評価もある。多分そうであろうが、原爆投下に対する肯定的評価が根強いアメリカ国内の状況のなかで、最初に「核兵器を使用した国の道義的責任」を認めた勇気は賞賛すべきだろう。これで核廃絶運動は世界的に盛り上がりつつある。この流れをさらに推し進めねばならない。

 昨年オバマ大統領の来日を期に、私は宮本直毅(関西棋院棋士)と「原爆下の本因坊戦」(当時唯一の囲碁タイトル戦)について、次のような内容の手紙を書いた。“原爆と囲碁の奇しき因縁。爆心地から10kmほど郊外の対局場は爆風で飛ばされたが、幸いに対局者と関係者は命拾いをした。被爆者と市内の悲惨な状況を見て、対局者の岩本薫と橋本宇太郎は人生観が変わり、一生を平和のために捧げるようになった。文化としての囲碁は人の和を作り平和の使節となるとの信念で、囲碁の普及を通して核廃絶と平和の大切さを訴え続けた。日本の囲碁愛好家はその精神を受け継いでいる。”
 
 この手紙のことが、雑誌「囲碁梁山泊」と毎日新聞にでたので、いろいろな反響があり、声援を頂いた。これらの記事と手紙のコピーは広島の原爆記念館の資料室に展示して貰えることになった。
 オバマ大統領は是非とも早期に広島・長崎を訪問し、原爆の惨事をしっかりと目にとどめて欲しい。

 明日7日は私の80回目の誕生日である。私の誕生日は広島と長崎の原爆記念日に挟まれているので、何時も誕生祝いと同時に原爆忌を重ねて平和の有り難さを噛みしめてきた。
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